とくめい 2019-09-25 09:21:08 |
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→ 日和
うん。そう、…そうだよね。ありがとう、歌仙。
( 己が泣きそうな顔になっていたからか、気遣うようなフォローの言葉を口にする彼に申し訳なさを感じ。此方を窺い見る彼と視線を合わせてからゆっくり背筋を伸ばせば、気を取り直す様に片手で頬をぺちりと叩き。小さく何度か頷きながら徐々に声色を普段の調子に乗せ。思わず力を込めて掴んでいた彼の袖から手を離し、地味に残ってしまった皺を丁寧に伸ばして。だらしない己を心配し、小言を言ってくれる彼には感謝しなければならない。たった一言で弱気になってしまった自分を恥じつつ、一呼吸置いてふと周りのお店を見回しては、滅多に外出しないのだからと小首を傾げ )
──でもやっぱり…折角のお出掛けだし、記念に何か買っていこうかなぁ。
→ 膝丸
ああ、皆待っているだろうな。
( 暫しの間、至福の時間を味わうように視線を交え、高揚した気分に浸り。この時間がずっと続けば、目の前の彼女を独り占めする事ができるのだろうか。欲の混じった淡い願望は胸の内に仕舞い込み、手を取った彼女へと微笑みを返す。先程朝食は要らないと言っていたが、己と話している間に悩みが薄れたのであれば安心だ。引かれるままに足を動かしては、彼女の隣に並び立ちながら食事処までを共に歩き。しかし、隣を歩く彼女の表情には眉を顰める。真面目な彼女の事だ、きっと食事を終えた後の事を考えているのだろう。小さく肩を竦めて空いている手を伸ばせば、無理はしない様にと労わるようぽんぽんと頭を撫で )
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