鬼少佐 2019-09-23 11:09:28 |
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私の独断で、命に反しました。───…少佐からの懲罰で有れば、お受け致します。
( 逸る呼吸を整え、上下する胸を宥め。まだ息があるのであれば、彼の発する一言足りとて聞き逃さないよう、唇を一文字に結び。数秒の後、微かに聞こえた呆れの色を含んだ声色に僅かに目を見開き。緩みかける表情を正す。この様子では、援軍が到達する迄に息が持つかどうか。死の間際にいる彼にも聞こえるようゆっくりと、今度は掠れないよう声を張り、上記を伝え。願わくば、基地にて貴方からの懲罰を。屈んでいた膝を地に付け、命令通りに距離を詰め。ああ、彼に触れられたい。初めて抱く思いと、大凡叶わないであろう願いに胸が締め付けられ、無意識に内頬を噛んで表情を崩し。)
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