夫婦喧嘩は犬も食わぬ　（ 〆 ）　

あ"ー、騒ぐな騒ぐな、静かにしろ。

(　目を丸くして此方を見遣り人差し指を差される、そして視界を四方八方へ巡らせながら混乱してる彼に案の定な反応をされ眉間に皺寄せ呆れる様に一つ溜息を吐く。矢張りこうなるとは思っていたが、まさか此処までとは...小さい頃から知っている彼にとって己の存在がどれだけ大きいモノか、と自身で思うのも何だが感じてしまう。それが何処か気恥ずかしくも有り嬉しくも有り、慕われるのも悪くは無いが面倒臭い事になりそうな気しかしてならない。依然落ち着かない表情を浮かべている彼を宥めるように己の人差し指を唇に当てる仕草見せ。暫くするとやっと熱気が冷めた様子の彼、今度はまた表情を変えて己の瞳を昔から変わらないただ純粋に真っ直ぐで透き通った瞳で見詰められると少し怯み。予想通りの言葉を投げ掛けられ「 駄目だ 」の三文字が喉の奥まで出て来ているものの彼の眼差しにはどうも弱く、負けを認めたかの様にさり気無く視線を外しポツリ述べ。　)

─────どうせ御前の事だから駄目って言っても聞かねぇだろ。



＊



んや、多少遅くなったくらいで気にすんなって(　頭わしゃり　)
ッ...馬鹿か、お前。コッチは真剣に悩んでるっつーのに、ホンットに馬鹿野郎だなお前は。(　照れた様に態とらしく頭掻きムスッ　)お前の事なんて毎日の様に考えてるっつの、アホ(　両頬抓り　)ご褒美なのかよ、変わったヤツだな...嗚呼、変人なのは昔からか(　ケラケラ　)ん、了解。お前もな？俺はお前が思ってるより多分すげぇマイペースだから、お前の事待たせちまうかも知んねぇしな(　うむ　)とりあえず、お互いにやりやすいペースでっつー事だな(　ふは　)

は？嫌々何言ってんだよ、お前こそ力ねぇとかどの口が言ってんだよ(　口への字　)充分綺麗だと思うぜ、俺は。
あ"、確かに考えて無かったな...(　頭ポリ　)んじゃ、お前と同じ漢字の「 鳴(　メイ　)」にするか。んまぁ、決めてた方が楽しそうなのはあるな(　ククッ　)