夫婦喧嘩は犬も食わぬ　（ 〆 ）　

────っえ、あ、うう？ ──……ええ！？ なっ、なんで迅兄ちゃ、ええッ！？

（　緊張から目を伏せた状態でいたが、その姿勢から聞こえた耳馴染みのある声に、もしやと面を上げれば視界に入ったのは幼少の頃よりよく知る兄のように慕う存在。その彼がまさか自分が唯一惹かれた文章を書いた作家先生だったとは。開いた口が塞がらないとはこういった状況を指すのだろう。相手の顔や声が引き攣っていることにすら彼は気付く余裕がなく、暫く声にならない情けない声を漏らし、相手に無遠慮に人差し指を突きつけ、また情けなく声を漏らし……の繰り返しをするさまは、さながら壊れて同じ挙動を繰り返す機械のようで。口をぱくぱくと金魚のように開閉しながら目を忙しくあっちへこっちへ移動させる彼の脳内では、点と点とを繋げる作業が目まぐるしく行われているに違いない。暫くの間を置いた後、その作業が一段落したのか、今度は相手の瞳を逃すまいとばかりにしっかりとその瞳を真正面から見据えては、意を決したように口火を切って　）

迅兄ちゃん....いや、センセ！ 頼むッ！ 一生のお願いス。アンタが作品作ってるとこ、間近で見さしてくださいッ！


──────


ごめんね、思ってたより遅くなっちまった…（　しょぼ　）
待ってる相手が来ないって中々の恐怖っスよね。俺もそれ経験あるし、わかるスよ。…けど悪り、アンタがそんなに俺のこと考えてくれてたのめちゃくちゃに嬉しくて、頭がどうしてもそっちに持ってかれちまうんだわ（　緩んだ口元隠すように掌で覆い　）プレッシャーっつか、むしろご褒美みてえなモンじゃん？（　ふは　）でもさ、俺早めに来るようにはするけどそれでも遅くなることあるだろうし、そしたら全然アンタのペースで上げてもらっていいし、そのへん頻度がーとか気にしないでいいからさ。マジでお互いやりやすくやるのが一番だと思うし！ 諸々あんま気にしねえでいいからさ（　うむ　）

てかねえ、アンタどこがロル下手なの！？（　くわッ　）むしろ俺のが力なくて申し訳ねえんだけど！（　ふんす　）
あ、あとさ、今ふと気になったんだけどセンセーのPNもし決まってたら教えてほしーなって。ホラ、どうせ先生って呼ぶなら作家名でも呼んだらもっと楽しいなって。俺がね、俺が一方的に楽しいなっていうアレなんスけど！（　瞳きらり　）あと再開後了解スよー！