赤の女王 2019-08-28 00:56:20 |
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>成功アリスさん
(自分がお菓子を渡すまでの一瞬、異様に輝いた真っ赤な瞳に不穏なものを感じないでもなかったが、きっとこのハロウィンの雰囲気のせいで怪しく見えてしまっただけなのだろう。どこか幼い笑い声にふっと表情を緩めては、ちょんちょんと猫耳を弄り「本当は狼のつもりだったんだけどな。俺は…犬っころ、とかワンコとか、呼ばれてて…そうそう、名前は大って言うんだ」久しぶりに名前を尋ねられた戸惑いからか僅かに視線を彷徨わせ、歯切れ悪く答えながら記憶を探れば幾らかの間をおいてやっと本名を名乗って。いくら使われる機会が無くなったとて、自分の名前を忘れかけるのは明らかに可笑しい。流石にそこまで馬鹿では無かった筈だが、と妙な引っ掛かりを覚えつつ話を続けて。「アリスに成功とか、失敗とかあるのか」確かに相手はアリスという呼び名が良く似合う可憐な容姿をしているが、アリスという存在に成功失敗の概念があるとは初耳だと首を傾げ。何とも無惨な状態になったぬいぐるみに視線を落とし、ひょいと拾い上げると「中に何か入ってるのか?」首が取れてしまわないように中身を覗いて。)
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