B 2019-08-26 17:16:30 |
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>21 サラ
ふふ、ありがとう。(美しくなる努力を欠かさないクロエにとって最大級の誉め言葉、たとえお世辞だったとしてもその言葉はクロエを笑顔にさせた。『残念ながら5人暮らしよ。でもアタシ以外の輩は物騒だから近づかない事をお勧めするわ。』冷たい扉から手を放す、やれやれ、と肩を窄ませ如何にもなため息を零し忠告がてら彼女の質問に答える。獲物を取られてしまっては元も子もないから。今はまだ警戒心を解く段階だと踏んであくまでも“人間らしく”振舞う。空腹だという彼女にまずは美味しい食事を提供せねば、ついてきて、と目線を流す仕草で後に続くように誘導する。『シチューはお好き?アタシが作ったの。』扉から真直ぐ歩くとまたひとつ扉が、ダイニングルームだ。扉を開け先に彼女を部屋の中に通しながら今晩の献立を告げる。住人は各自自分の部屋に居るのか出掛けているのか、広々とした空間には大人数座れるダイニングテーブル。『サラのお口に合うと良いけど…。』勿論人間も食べれる食材でしか調理をしていないが若い子が食べる料理なのか、付け加えるように毒等は盛ってないから安心して頂戴、と冗談も挟んで、)
>22 ノア
(人間からしてみたら俄かに信じがたい光景だろう、この世の中では魔物や怪物などの存在を受け止める人は限りなく少ない。然し彼はどうだろう、冷静に現実を受け止めているのかは定かではないがどちらかと言えば己の存在を否定してはいないよう。流石大人なだけあるのか、それともただ単に彼の性格なのか。食事の対象として見てはいるものの気が付かない内に彼に対する興味が沸々と湧き上がる。)
へぇ…中々粘るじゃん。嫌いじゃないよ。(過去に似た様な態度をとる人間は無数に居た、己を“神様”だと言い“生かしてください”と命乞いをしてきた。無論会ったばかりの人間の崇拝相手になられてもいい迷惑だし都合の良いように使われているようでならず彼等はその日の内に土の下で眠った。今回のケースは初めてで新鮮、己に仕えるという事はこの館に存在する召使たちと同じ扱いでいいのか?それとも自分だけのモノなのか?どう使うかは自分次第に決まっている。__暫く許しを請うノアをじ、と見つめた後に思い定まったのか、『ノアは興味深い子だ。それに免じて許してあげるよ。』何もしないだなんて、生きているだけで自分に価値のある食材なのにそれでも尚自分に仕えたいと申し出るなんて想定外の行動に心動かされたのであろう。徐に両手をノアの首元に伸ばし指先で首に触れる、ひんやりとした手先には微かに力が籠められ彼の首の皮を優しく押し込む、)
ボクに忠誠を誓い、ボクだけの為にノアは動くんだよ___裏切ったら許さないからね?
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