B 2019-08-26 17:16:30 |
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>>10
(応接室を使うかはともかくとしても、訪れた人に対して使う部屋は1階にあるものではないのだろうか、という疑念を抱きつつも、おとなしく案内されるままついていく。どこか軽い足どりで歩く、自分の目線より幾分ちいさいその人は、ひとつの部屋の前で立ち止まった。)
……す?
(かすかに漏れた声、それをかき消すかのように開かれた扉の先には、薄闇が広がっていた。とりあえず入らなければ失礼にあたると扉をくぐったところで足が止まる。腥い臭い。倒れ伏した、ひと。恐ろしい事を口にしながら、こちらを見上げる表情はあどけないといってもいいほどで、その落差に眩暈がする。冗談であってほしいと、こわばる頬を無理やり引き上げながら)
……食事中、でしたとは。失礼しました。……給仕があそこで寝てさぼってしまっていますよ。
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