語 2019-08-19 18:00:54 |
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>天崎
(こちらへ近づいてくる相手の気配に気づいて顔を上げる。絵を描いているところをどこからか見られていたのだろう。そう思うとちょっと恥ずかしいような気がして、はにかむように微笑むと、薄く開いた口からウグイスの鳴き声が漏れた。口を閉じて、絵が描かれた紙をスケッチブックから破りとり、そっと相手へ差し出して。新しい用紙にペンで文章を書くと、もじもじと頬をかきながら胸の辺りにスケッチブックを掲げて、文字が見えやすいようにして)
【建物を描いたんだ。あんまりうまくできなかったけど】
>木嶋
「!」
(自分の絵に集中していたのか、相手の存在にはギリギリまで気づいていなかったので、少し驚いて口を半開きにする。そこまで大きく口を開けていた訳ではないものの、返事の代わりに放たれたのはよく通るカラスの声。カア!と大きく響いた鳥声に慌てて片手で口を抑えて。静かな教室で大きなくしゃみをしてしまった時のような恥ずかしさに頬を少し赤くしながら、急いで紙をめくり白紙にペンを走らせて)
【ごめんね、びっくりした?】
(そして相手からの質問にも答えようと、その下に【病院】と簡潔に書き足して)
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