語 2019-08-19 18:00:54 |
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名前:古金 糸(ふるかね いと)
性別:女
年齢:15
役職:患者
病状:鳥声症/喉の奥から鳥の声が聞こえてくる。鳴き声のように本人の意思で発声しているわけではなく、体の中に鳥を飼っているかのように、口を開いている間は絶えずさえずりが聞こえる。そのため少し欠伸をしようとするだけでも症状が表れ、食事中は実に賑やか。鳥声の種類は数時間ごとに変化する。
発声での意思疎通は難しいため、言葉を書くためのスケッチブックとペンを持ち歩く(実際の発言は「」、筆談等は【】で表す)。
容姿:色の薄い金髪で、やや内巻きのボブヘア。ややタレ目で瞳の色はヘーゼル。身長162cm。日に焼けた肌。半袖のワイシャツにジーンズ、白いスニーカーを履いている。
性格:基本的に穏やかな雰囲気。マイペース。よく分からない時や気まずい時は笑って誤魔化す癖がある。家にいた頃はよく近くの森や山を探検しており、意外に活動的で冒険心が強い。口がきけない分身振り手振りで伝えようとするので実年齢よりも幼く見えることがある。
備考:緑の多い片田舎で生まれ育つ。幼い頃から庭で鳥の声を聞くことが好きだった。そのせいで友達が少ない我が子を両親は心配したが、本人の意思を尊重して好きにさせていた。初めて症状が出たのは9歳ごろで、初期は鳥声の合間に会話もできたものの、ゆっくりと症状が進行した。完全に喋れなくなったのは数ヶ月前。両親は筆談による意思表示を受け入れず、娘の魂は鳥に食べられてしまったと信じた。もはや娘ではなくなったものを目の届かぬ場所へ始末するため、入院させることを決断する。
最近入院したばかり。院内は一通り探検済み。泣いたり騒いだりすることはないが、一日の大半を黒い壁の傍で過ごす。両親には捨てられるような形でここに来たものの、少なくとも自分への愛は本物だったと信じている。できるなら家に帰りたいと思っているが、それはもう不可能だということもなんとなく理解している。自分の病を疎ましく思う反面少し気に入ってもいて、一人の時は時折口を開き鳥の声を聞いて過ごしている。
ロルテ:
「……!」
(今日も今日とて家には帰れず、真っ黒い壁には傷のひとつもない。硬いけれど安定感があるから背もたれとしてはまずまずだ。壁に背を預け片手間にペン回しをしながら、ぼんやりと巨大な建物を見上げる。こんなに大きいのにどこか閉塞感があるのは、ここが病院であるということやこの黒い壁だけが理由ではないと思う。限られた情報の中ではっきりとしていることは更に少ないけれど、ここはただの病院ではないということは確かだ。そんなことを考えて気が散りすぎたのか、今まで順調に回っていたペンが不意に手元から弾き飛ばされた。宙に浮いていた思考が地上に引き戻される。ペンを捕まえようと伸ばした手は空を切り、慌てた拍子に開かれた口から「チュン」と雀の鳴き声が零れて)
(/プロフィール完成いたしました。ご確認よろしくお願いいたします!)
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