語 2019-08-19 18:00:54 |
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>木嶋
………花びら?
(清掃用具を片付け、手袋を外してはポケットに突っ込み、内部にこもる暑さを逃がそうと両袖をまくる。訪れた休憩時間に院内を歩いていると、数十分前までは何もなかった廊下に土と花びらが落ちていて。それは一箇所だけでなく、まるで道しるべのように転々としている光景を見てはヘンゼルとグレーテルの物語を思い出した。様々な形と色の中、紫色のものを一枚つまむ。気品を漂わせながらも、形状は丸みを帯びた花びらに心当たりはない。誰かが花束を持ってきたのだろうか、いや、土があるならば鉢ごとかもしれない。──などとついつい気を引かれたが、ちりとりを持ってこなければと思考を変えて。)
(/参加許可ありがとうございます!木花と化す体に、薄気味悪さが見える姿に惹かれて絡ませていただきました。これからよろしくお願いいたします。)
>all
(今日一日の仕事を終え、作業服から私服へと着替える。灰色のスニーカーと黒いズボン、袖が長く薄手の真っ青なこざっぱりとした衣服を身に纏っては専用に設けられた部屋から出ていって。ひとまずは自室へ戻ろうとする途中、ふと窓の奥へ視線を移す。暗さを増していくが、ほんのりと赤みがかった部分がまだ残っている空を眺めても、視界にはあの壁が入り込む。病院の白とは対照的な黒い壁。何故あれは白でないかさっぱり不明だが、どちらにせよ高さが影響して妙な圧迫感は拭えきれず。)
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