語 2019-08-19 18:00:54 |
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>天崎
「……!」
(相手が絵を褒めてくれたことに、小さい頃の落書きを飾ってくれた両親の思い出がなんとなく蘇り、やや得意げに口角を上げる。返してもらった絵を大事にスケッチブックに挟み込んで。鳥声の主を探しているらしい相手に、ぱかっと口を開いてみせると、先程と同じウグイスの鳴き声が響いて。口を開けたままなので少し間が抜た様子にはなるが、そのまま文字を書いて相手に見せ)
【私だよ。口から鳥の声がするんだ】
>木嶋
【うん。まだ新入り】
(こくんと頷いて質問を肯定する。他の患者の中にはかなり慣れた様子の者もいた。相手もそんな感じに見えるので、謙遜もあって新入りと表現して。この病院に来るまでの経緯も簡単に説明する。実際には命令どころか宣告に近いものだったが、大好きな両親をあまり悪者のように言いたくはなかった。それでも無意識に苦笑いをしてしまうと、声の代わりに再びカラスの鳴き声が響いて)
【珍しい病気になったからお父さんとお母さんがびっくりして、病院行きなさいって言われちゃったんだ。どうやって来たのかは覚えてないんだけど】
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