ななしのシロさん 2019-08-18 23:20:31 |
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(――振り返った相手と視線が合うと、にぱっと人懐っこい笑みを浮かべる。
そして、自分が手にした本を軽く持ち上げながら口を開いた)
これ、面白いよね。私のお気に入りなんだ。
(少し舌足らずな声で、けれど目いっぱい大人ぶったような口調でそう言って、もう一度笑う。
愛おしそうに開くのは、本棚に無かった1巻目。
今まさにレフィが読もうとしている物語と同じタイトルだった)
キミは、これから2巻目かい?
私の方はね、今から3周目なんだ。それくらい気に入ってるんだよ。
同じ本を読み返すことは、滅多にないんだけどね。
この物語だけは、私の中でちょっと特別なのさ。
そこからどんどん面白くなってくよ。自信を持って保証する。
(うんうんと頷いて、まるで自分が書いた本を紹介するかのように胸を張る。
おとなしそうな見た目に反して、彼女は喋ることが大好きらしい)
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