AB型 2019-08-08 01:31:39 |
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>>2640 晃太
…っ…そうか…、ならシェアハウスに戻ったら連絡先渡すよ。…こう…、
(彼もまた自分とはこのまま離れるのは嫌だと言ってくれる。それが嬉しくて、健二の影を恐れながらも彼に近づくことをやめられない。本来の自分なら健二を気にして自分から連絡先を渡すなんてあり得ないはず。まるで自分が自分でない感覚に戸惑いを感じながらもどんどん彼に惹かれていくのを止められない。手を握られて指輪が触れ合った瞬間ビクッと肩が揺れるも嫌とは感じずに微かな頭の鈍痛と共に胸がトクトクと熱くなり視線を絡めて口を開きかけた時───『あれ、もしかして駿?あー、やっぱりそうだ。誰その男?新しい彼氏?』今一番聞きたくなかった声…愛しいはずの声が響き、全身ぞわりと震えて身を固くしては咄嗟に握られていた手を突き放してしまう。それは健二を恐れてだが一番怖いのは彼に危害が及ぶこと。健二は自分の扱い方をよく知っている。自分よりも他人が傷付くことに心を痛める自分。その心理を利用して、自分が友人と遊びに行けば自分だけでなくその友人も健二は攻撃した。それも健二自身の立場は汚さずに。今彼との関係を誤解されれば自分は勿論、彼まで傷つけてしまうと反射的に取ってしまった行動で。健二は派手な女性と一緒で女性は健二の腕に抱きついている。健二が女性に何か耳打ちすると『えー』と文句を言いながらも女性は健二の頬に口付けその場を離れていき。その光景に不思議と心はあまり痛まない。でも震えが止められずに自分を片腕で抱きしめ健二が此方に近づいてくると微かに後退して。『で、新しい彼氏?』「…ち、違う…このひとは俺を助けてくれただけで…」『ふーん……てかさ、…あーもしかしてそういうこと?めっちゃ面白いことになってるじゃねーか』「……?」『…なぁ、そこのイケメン君、彼氏じゃないなら駿のこと連れ帰ってもいいよな?怪我してるみたいだし超心配。』健二は飯山の頭に巻かれた包帯や挙動を見て何となく状況を把握したのか口端を上げる。自分は何のことか分からずに怪訝そうにするも不意に腕をグッと引かれて健二に抱き寄せられれば目を見開き本能的に嫌悪感を抱いて体を震わせて。でもこの時はすぐには拒否出来ずに視線を地面に落としながら健二が彼に問いかけるのを何処か遠くで聞いていて)
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