AB型 2019-08-08 01:31:39 |
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>>2632 晃太
ああ、コーヒーは好きだ。……分かった。ゆっくり入ってきてくれ。
(憂いを纏っていた彼だったが彼の中で何かが切り替わった様子。一緒に行きますと言ってくれておにぎりを頬張る姿を横目に見ながら自分も食べ進めて二人共食べ終えたところで彼がコーヒーを淹れると申し出てくれて。お言葉に甘えて待っていると鼻孔を擽る芳醇な香りが。また記憶のピースが動き掛けたところに彼がコーヒーを手に戻ってきて、その少し小洒落たカフェの店員を思わせる丁寧な振る舞いに目を惹かれ、一瞬彼にカフェの制服を着た姿が重なり瞠目して。しかしそれは一瞬。現実に引き戻されたようにシャワーに入ってくるという言葉に頷いては、準備をしてテレビを付けてくれた彼にお礼とゆっくり入るよう声を掛けて彼が浴室へと姿を消したところでぼんやりテレビに視線を向けて。コーヒーのカップを手に取ってふぅと息を吹きかけて一口飲むと優しくてほろ苦いまろやかな味わいが広がりホッと息を吐き、やはり懐かしいと思い。その時何気なくテレビを見ていたがニュースのキャスターが言った今日の日付にぞわりと背筋が冷える。そして昨日はあまり気にしていなかったが壁に掛けてあるカレンダーが横目に映るも何だか見てはいけない気がして目を背け、慌ててニュース番組からバラエティに番組を切り替えて。そう言えばお風呂の鏡で見た自分の顔は少し老けていたように今更感じて、いやまさか…と胸がざわつくも脳が無意識のうちに混乱を避けようとしているのか首を横に振って深くは考えないようにして。その後は彼が淹れてくれたコーヒーを飲むことで少し気持ちが安らぎ、勝手に動くは憚られたがキッチンを借りてカップを洗わせて貰うと再びソファに腰掛けて、バラエティ番組を眺めるも殆ど内容は入っておらず。言いようのない不安感から自分の腕を掴んで摩って)
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