AB型 2019-08-08 01:31:39 |
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>>216 山田
2時か…、たまに遅くに帰ってたのはこの店の手伝いしてたからなんだな。あ、店も忙しいだろうし気を遣わなくてもいいぞ?……ッ!?
(退勤時間を聞けば遅くまで頑張ってるんだなと感心すると共に相手のような若い学生が男とはいえ暗い夜道を一人で帰るのが心配で。さっきもお客さんに呼ばれたと言っていたしもしものことだってある。退勤時間を聞く前から一緒に帰ろうと外で時間を潰そうか考えていたためによりその気持ちが強くなるも、相手やお店に気を遣わせるとなると話は別で。ここは相手に定時まで働いて貰って、自分は黙って勝手に外で待ってようと決めて。指先に感じる相手の下唇の感触は柔らかく温かい。無意識の行動だったが拭ってからも暫く相手を見つめてしまい、手首を掴まれ指を舐められると目を見開いては指先に感じる熱いぬるりとした感触に小さく肩を揺らし。「……山田…、」すぐに手を引っ込めようとした。だが実際はピクリとも体は動いておらず酒も相俟り頬を赤く染めて相手を見つめていて。テーブルの隔たりがもどかしいとすら思い、何故か昼間見た相手の泣き顔まで脳裏に浮かんできて、こんなの相手の悪戯かもしれないのに“欲しい”と思ってしまう。実際相手を見つめる瞳や名前を呼ぶ声は熱を孕んでいたかもしれない。相手を見つめたまま吸い付かれる指先を少し動かして下唇を軽く押し、微かに口を開かせてやると舌先をなぞり返す。ドクドクを胸の警告音を鳴らしながら空いた手をテーブルについて更に腰を浮かせ顔を相手に近づけようとしたとき…──カランと店のドアベルが鳴りハッと我に返り。遠くで“マスター今日もありがとう。今度はコータくんとゆっくり話させてね”と女性の声が聞こえてきて。いったい自分は何をしようとしていたのか、少し青ざめながら身を引き「…わ、悪い。悪ふざけがすぎたな。」と笑顔貼り付け掴まれる手も引っ込めようとして)
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