匿名さん 2019-08-05 19:47:15 |
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( 青い海と青い空、その二つの間で揺れたちかりと眩い白の羽。ふわり、ふわりと風に乗せられたワンピースのように軽やかな足取りの彼女は今にもあの澄んだそらへ上がっていってしまいそうで、擦り切れたページに馳せた想いに思わずほぅと感嘆の息。ぱららと風がページをめくる音。鬱陶しい前髪がふわりと風を含み、あぁ、彼女に僕の色を見られてはいないだろうかと。じわりと汗ばむ背中、じとりと汗の流れる頬。空と海しか映さぬ君の綺麗な青い瞳にきっと僕は映らない、それでいい。ほんのりと色付いた頬は、きっと暑さのせい。遠くで聞こえたかもめの声に、ますます君を想いながら )
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