満月の夜に…(　〆　)

…こ、嗚呼、悪い事聞いたか。(　孤児と聞いて瞼を二度三度と見開きしては眉を下げて　)根っからの執事気質な訳だ。にしても主は見る目があるっつーかなんつうか。(　納得と頷けば下手くそな褒め言葉を述べ　)お前はほんっとに憎たらしいな(　口で勝てる訳もなくウリウリと髪をくしゃくしゃにしてみせはにかむように笑浮かべ　)何を意識してんのかなァ。俺分かんない(　此処ぞとばかりに態とらしい声でニヤニヤしながら彼を見て　)任せろ、何年運転してると思ってんだよ(　ふっ　)んー？ないしょ。(　人差し指を彼の唇に当ててはにこりと笑い　)つーか、ルシス、今度飯作れよ。この間、他の使用人からルシスの作ったもんが美味いって噂があってよ(　あ！と思い出したように身を乗り出せば上記述べ　)