賢者アークエット 2019-07-16 19:33:40 |
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>アレクサンドラ、ロット
(マリアが強奪され、亀裂の魔が襲来し、第二守護騎士団長が殉死した後、ソルブランカへ帰還する事を選んだ2人。オズワルドが門前へ送り届けた遺体の左半身は、舞踏の騎士セシルが受け取った。負傷していなかったロットは治療の必要性を認められず、反対にアレクサンドラは医務室送りとなった。__そして長い夜は明け、翌日。)
【 千里の騎士ガウェイン / 第二要塞都市ソルブランカ- 医務室 - → - 牢屋 - 】
>アレクサンドラ
__失礼する。
( 3度のノックの後に凛と張られた声、しかし喧しさはなく涼しげな声音。相手が寝ていて返事が出来ないケースを考慮し、断りを入れてから入室する。アレクサンドラが横たわるベッドの傍へと歩み寄る男は守護騎士団の鎧に身を包み、同色のヘルムを脇に抱えてじっと相手の瞳を見つめ )
君に反逆罪の容疑が掛かっている。審議が終わるまで牢屋に拘留させてもらう。抵抗しないでくれると嬉しいのだが
( 淡々と要件を告げる姿は冷徹そのものだが、けれど痛ましい相手の容態を眺める目は悲痛の色を灯す。蓋し視線を逸らすことはせず、真摯なまでに真っすぐ相手を見つめ続ける。強制連行するような真似は成るべくしたくない、故に相手が頷くのをじっと待つ。爛れた足が痛むようであれば、車椅子にて牢屋へ拘引するだろう。もし何らかの形で抵抗を受けるのであれば、満身創痍の相手を組み伏せるのは心が痛むが、致し方なく実力行使に出るだろう )
【 舞踏の騎士セシル / 第二要塞都市ソルブランカ- 墓所 - 】
>ロット
( 偉大なる堅牢の騎士、その葬列に加わる。ヒトの技術を凝らして綺麗に整えられたセドリックの死に顔は、意外にも無念に歪んではいなかった。それもこれもきっと、死して尚信じているからだろう。ルーンの騎士は、必ずや第二のマリアを取り返し、再びソルブランカへ希望を取り戻してくれるだろう、と。 )
っうぅ…、っく…
( その剛毅で矜持のある性格から人望厚かったセドリックの死に、人々は咽び泣いた。セシルもまた、彼の世話になった内の一人であり、双眸から止めどなく零れる涙を止める術など知らない。別件でソルブランカを留守にしていた自身は、昨晩遅くに帰還した。堅牢の騎士が死んだ、そう聞かされた時の衝撃は忘れられない。棺は立派な墓石の下に埋葬され、それを見届けた後も墓前から立ち去ることは出来ず。彼が第二のマリアを可愛がっていたことは知っていた。だからこそ、自分の手で彼女を取り戻せなくてさぞ無念だったろう。死ぬ間際の彼の気持ちなど、いくら慮っても足りるものではなく。__なら、自分に出来ることは何か。見知った仲の騎士であるロットと肩を並べつつも、そちらを見遣ることはなく涙で赤く腫れた目を真っすぐに墓標へと向け、しゃくり上げながら口を開く )
__探しに、行かなくちゃ。そうでしょ、ロットさん
【 ??? / アマニ旧市街周辺 】
>オズワルド
( 瘴気が通過した後は酷い有様だった。小動物はおろか草花や木々の類も全て枯れ果て、まさしく不毛の地と化していた。その惨状を嘆くかのように、天が啼泣するかの様に土砂降りの雨がオズワルドの身体を打つ。元より満身創痍、秘奥を発動して雨を凌ぐこともままならない彼の体温を、篠突く雨が急激に奪うだろう。限界を迎え道端にて倒れ伏すであろう柳緑の騎士、彼が意識を手放す前にその眼前に出現する影が一つ。物言わぬ相手は、唯々オズワルドを観察するかのように見下ろし )
【選択:現れた影の主は?
∟①黒鉄の鎧に身を包む中年の騎士
∟②幻影の如く揺らめくオーラに包まれた何者か】
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