賢者アークエット 2019-07-16 19:33:40 |
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【 アレクサンドラ / アマニ旧市街 → 第二要塞都市ソルブランカ- 門前 - 】
嗚呼、素敵……!
( 両手に握る柄を通し感じる、骨諸共肉を断ち切る確かな手応え。少女の足が宙を舞い、鮮血の雫が大地に降り注ぐ。その光景に頬を赤らめ、この場に不釣り合いな恍惚とした表情を浮かべ感嘆のため息を一つ。そして真っ赤な絨毯に横たわる少女に視線を落とし )
さあ、お話を__なっ!待って!
( 彼女が眠りにつく前に情報を。そう思い上機嫌に一歩踏み出した所で、遅かった。主人。きっと彼女にとって大事な人物の為なのだろう。何も語らず自ら終わりを迎えたならば、勝負には勝ったものの、相手の方が一枚上手だったと言わざるを得ない。その場で俯き、下唇をギリと噛み締め悔しさから表情を歪め )
次はもっとうまくやらなくちゃ……っ、何よ、アレ……!
そんなの言われなくても分かってるわ、私に指図しないで頂戴!
( 自分よりも年下の、人間の一生をこの手で終えさせてしまった罪への意識は無く。折角の手掛かりを台無しにしてしまった事への反省のみ、口から零れ落ち。続いて大地を揺らす地響きが聞こえれば、直ぐ様顔を持ち上げ。新たな危機を告げる青銅の騎士の言葉に視線の先を辿り、絶句。あれは何だ。どこからやって来たのか。闇が、迫っていた。命を奪い、肉を喰らい貪欲なまでに全てを呑みこまんとする勢いに流石に恐怖を抱いては、急いで剣に滴る血を払い鞘へと収め。青銅の騎士を助けるつもりは自分には無かったが、植物を扱う男性が彼を引き受け周囲へ飛ばす声には、焦りからかつい噛みつくような物言いにて言葉を返し。ああ、鎧を今着て居なくて良かった。都市側へと踵を返し、遠くの前方に見える門を目指し、文字通り命がけで駆けて行き )
( 無事門前まで辿り着き、後ろを振り返る。あの霧はここまで追ってはこないだろうか。そうして再び前を向いたならば、マリアと呼ばれる人間にとって守護神とも呼べる少女の姿が消えた瞬間だった。うろたえる周囲の声。混乱はさらに続く。騎士のような人影が遠くに見え、それを追おうとするの者達を阻むように新たな敵の出現。 魔族。人知を超えた圧倒的な暴力を見せつけるかのように、易とも簡単に大地を割ってみせる様には、お見事と言いたげに憧憬の眼差しを密かに注ぎ )
ふ、ふふふ。ナハトに魔族の何方かの来訪。しかも騎士達の命や守りの要も奪われるだなんて、今日は人類にとって最悪な日ね。私はまだ死にたくないから、見逃して貰えると嬉しいのだけれど……ねえ、無意味な邪魔をしない代わりに教えてもらえないかしら。この襲撃に【遊戯の魔】は関わっているのかしら?
( 一つ、二つ、三つ。指折り数え怒涛の異常事態を他人事のように、周りから見れば気でも触れたかのようにクスクスと可笑しそうに笑みを零し。鞘から漏れ出す稲妻。まだ秘奥の効果が剣には継続してはいるものの、目の前の彼には勝てるビジョンが一切見えてこない。手を出した所で今の自分では犬死にだ。それ故に敵対する気は無いと両手を上げ白旗を振り、一歩後ろへと引き下がり。マリアより優先すべきは母の情報の入手。生存しているのかさえ確信を持てない事に、せめてそれだけでもと、ピリピリと肌を刺すこのような空気の中でさえ母の痕跡を追い求め。少し遠回りな言い回しにて魔族へ問いを投げかけ )
( / 申し訳ありません、すれ違いについて今後は起こさないように気を付けて参ります。また見易いように空白の使用、瘴気について、かしこまりました!当方も返信を貯めてしまい、結果長々とすみません。また娘は目的的に、後者を選ばせて頂きました。では背後は失礼致します…! )
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