賢者アークエット 2019-07-16 19:33:40 |
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【 アレクサンドラ / アマニ旧市街 】
うふふ、お母様の躾は完璧よ。なかなか素直にお話して下さらない方々には、力で示すのが一番だもの。貴女方だってそうでしょ?それとも、とびきり優しくして差し上げたら貴女はお礼に教えて下さるのかしら?
(ママ、との単語に暗く淀んだ紫水晶の瞳を見開き、奥底に仄かな光を宿らせる。偶然かもしれない。しかしそうでは無かったら?明確な解は得られずとも、黒雲の隙間から僅かに漏れ出す希望の光。愉快そうに赤い唇は自然と弧を描き。人間を容易く蹂躙し、命乞いにと進んで本人から情報を吐いたとて、楽しげにその命を踏みにじる母の背中を見て育ってきたが故に、歪んだ思考の欠片を滲ませ。相手も自分と同類だろうと一方的に決めつけては、次々と言葉を並べ立て)
っ……?(距離を詰める事に成功したならば、剣を振りきる。しかし刃同士が衝突する感覚は無く、すり抜けはしないものの攻撃が防がれた事実だけが残り。相手の秘奥が関係しているのだろうか。次いで地面が盛り上がり、地表へと飛び出した植物の太い蔦。自分は狙われなかった事から、他の騎士が到着したのか。青銅の騎士の側に立つもう一人は秘奥を発動した気配が無ければ別にもう一人この場にて姿を隠していると予想。剣を構え直し、動きを一部封じられた女を真っ直ぐ見据え)
生憎とそんな崇高な精神は私、持ち合わせていないの。勝ちたいのなら、本当に叶えたい望みがあるなら手段なんて選んでられないわ。……ってあら、余所見なんて悲しい。あちらの殿方の方が気になるのかしら?でも貴女の相手は私よ。さぁ、次こそは貴女の真っ赤な血を魅せて頂戴!
(周りに倒れ伏す屍達。チャクラム一つでそれを作り上げたとは考えにくい。何を隠しているのか不明瞭な不敵な笑みと、攻撃してくれとばかりに余裕たっぷりな態度。例え罠だとしても自分は攻めるのみ。批難するような軽口に痛む心は無く、この身に宿るのは例え他者を傷付けたとしても前へと突き進む苛烈な精神だと答えようか。青銅の騎士に注がれる視線。敵の戦いを見ていたならば、注意の一つでも此方側に呼び掛けてくれてもいいはずだが。痛みにより意識の喪失か、何か仕掛けられたか。気にはするが今は目の前に集中しようと身を引き締め。姿を現したオズワルドにチラリと視線を送り騎士だと確認してから、両手で柄を握り【秘奥を発動/1】瞳と同色の紫電がバチバチと音を奏で、剣身に纏う。地肌や金属に剣が触れたカ所から電流が流れ、運が悪ければ麻痺、または感電の追加効果をもたらすだろう。そして次に狙うは、機動力を削ぐ為に足を。左腕は蔦に捕らえられている今ならば、右手に握られた武器でも低い位置への攻撃は防ぎづらいと考えたからで。地面を蹴り開いていた距離を縮めれば、相手の左背面側より左足の太腿に狙いを定め、稲妻の走る剣で左下から右上へと斬り上げるように攻撃しようか)
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