DR9 2019-07-14 06:40:06 |
通報 |
「こう?」
「そうそう。上手よホシユメ。」
ホシユメはドロシアから美術を教わっていた。今はリンゴの絵を描いているところだ。実物のリンゴとにらめっこしながら描いているリンゴは、本当に小さい子供が描いたのか疑う程の出来栄えだった。ドロシアに教わっているからなのか、それとも、ホシユメの実力なのか…とにかく、綺麗なリンゴの絵だ。
「……今日は、これくらいにしておきましょう。おやつを用意するわ。」
「うん!ありがとうドロシア!」
リンゴの絵を描き終わり、ドロシアはそう言うと絵筆とスケッチブックを取り出す。ホシユメは笑顔で礼を言うと、リンゴを描いたスケッチブックを机に仕舞い、テーブルを拭いた。
ドロシアはお菓子や紅茶を描いて、実体化させた。紅茶のいい香りが部屋いっぱいに広がる。
「「いただきます。」」
ドロシアとホシユメはお菓子を頬張ったり、紅茶を飲んだりして楽しくお喋りをした。
___そして、二度寝しようとしたマルクの眠りをドロシアとホシユメの喋り声で遮られ、マルクがもっと不機嫌になったことも後々知るドロシアとホシユメであった。
トピック検索 |