DR9 2019-07-14 06:40:06 |
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「____NO.001。これより、夢世界を創造する____実験を開始する。」
暗く、殺風景の実験室に、一人の男の声が響く。実験台となるのは______
わずか6歳の子供、その母親が、悲しげな顔で我が子を男に差し出す。
「お母…さん…?」
実はこの子供、幼いがこの会社の正式な社員だった。なので、実験台となるのは義務______
見守る他の社員はそう思うしかなかった。
「実験開始、5秒前____」
「グスッ…!ごめ…んね…!!」
母親の嗚咽と謝罪が実験室に響く。子供は、その嗚咽を上の空で聞いていた。
「____実験開始。」
子供を、睡魔が襲った。子供は素直に睡魔に従って寝てしまい、子供の寝息が小さく音をたてる。
「____成功…か。」
男がニヤリと口元を緩ませる。
あとは、子供がどんな夢の世界を作ってくれるかだった。
社員達は、実験室を後にし、職場へと戻った。
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