>車掌さん (再び聞こえてきた『絶望』の言葉に今度はぴく、と指先を反応させる。 ゆっくり窓の近くから離れると、やんわり目を細め) 「はぐらかしても分かってたのね? 意地悪。結構前向きにぼんやり生きてる人間『らしく』振る舞ってたつもりなのになあ。わたしのこと、絶望してる人間に見える?」