虹がかかるには

(此方の言葉に何故か口元を緩めた相手。あ、これは…もしや怒らせた？この笑みの先に罵倒されてしまうのか…。なんて身体を強ばらせながら、彼の反応を見ていてば、次いで投げ掛けられた言葉。「これで…調子には乗るなよ？」其の言葉の意味を理解するまでに数秒。其の言葉の意図を理解すれば笑みを零して)

え、お兄さん…いいの？あー、やっぱり私の見立ては正しかった？

(今、言われたばかりなのに、そんな事も忘れたように調子に乗ったような発言。でも、彼の返事が嬉しかったのはホントの様で、学校の鞄を肩に掛け、ボストンバックを抱えたまま、立ち上がる。 既に長時間歩いて居たせいか、足元をふらつかせながらも、彼に向き直ると腕を離し、頭を下げて。)

お世話になります…。