匿名さん 2019-06-20 12:51:35 |
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(此方に向かって歩いてくる其の男性をじっと見据えたまま、何故か其の視線を逸らす事が出来なくなってしまった。交差する視線、近付く距離。こんな薄暗い路地裏で普通なら恐怖を覚えても仕方ない。でも、不思議と怖くはなかった。其の男性が目の前に差し掛かかり、脚を止める。そのまま通り過ぎてもおかしくないのに、彼はそこで立ち止まった…。
次の瞬間、私は何を思ったか手を伸ばし、彼の腕を掴んでいた。捨てられた仔犬の様に、彼へと視線を送り、行かないで…。とでも言うように。)
あの…お兄さん、行く所がないの。1日でいい…泊めて貰えませんか?
(口から溢れ出た言葉。目の前に居るのは、初対面の人。それも男性。自分でもどうかしてる…そう思った。でも、何故かこの人なら大丈夫。そんな気がした。)
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