「………………フン」 彼はまた、消えゆくような声を発して、 いつの間にか目の前にいたケガレに向き直る。 「………【十六夜式霊縛術・七獄】」 彼が一言、はっきりとそう発すると彼の 右腕から淡い青色の網が放たれる。 それはケガレに絡みつく。 暴れるケガレに構わず彼が網を引くと、 いとも容易く浄化してしまった。