「…………………」 青年は、隣の少女に囁く。 『あるじさまのなまえは、 いざよい あずまです。わたしは、しもべで ざしきわらしのきりです』 少女はどこかたどたどしく、言葉を紡ぐ。 「…………………」 青年は、相変わらず黙り込んでいる。