「………?」 マスクの青年は、ふと辺りを見回す。 自分の半身を支配するケガレが、 【ヒトがイル】と訴えたから。 「………」 青年は、小さな影に何か囁く。 小さな影はこくんと頷くと、その体からは 想像すらできないような辺り一体に 響き渡るような大声で叫ぶ。 『すみませーん!だれかいますかぁぁ!』