G線上の逢瀬　　　

(　紙袋を抱え脚が向いた先は旧ﾈｵﾝ街。今は光亡き電光掲示板が侘しく傾く真下、地下へと続く仄暗い階段を慣れた足取りで降りる。然すれば正面に構える赤黒い──言うなれば静脈血の如き暗褐色の扉を開けると心地好い鐘の音が鼓膜へ届く。そのまま案の定無人の受付け口を通り過ぎ、続いて薄汚れた白い扉を潜り抜け。案外広い室内は遠い昔診療室だったﾓﾉらしい。薬品臭より主張する生臭い香りに顔を顰め乍ら、血飛沫飛び散るｶｰﾃﾝへ手を伸ばし。視線をやった先には施術用の汚れたﾍﾞｯﾄﾞに構わず横たわり、呑気に鼾をかく男。余りの安楽的な様子に自然と腹が立ち、鼻を摘み無理矢理起こせば、心底呆れ返った声色で文句を並びたてようと口を開き　)
ﾏｽﾀｰ、頼み事をしておき貴方は呑気に昼寝ですか。




ﾏｯﾄﾞｻｲｴﾝﾃｨｽﾄ　＋　助手のｱﾝﾄﾞﾛｲﾄﾞ
謎設定のﾘﾒｲｸﾛﾙ。助長しといて全然長くないから破茶滅茶悔しい、落も長ﾛﾙ回したい！皆さん羨ましい！(　じたばた　)