グロリオサ 2019-05-28 07:30:30 ID:4661082a2 |
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>エレナ
「…構わん。強い奴は好きだ」
アリスはまるで虫でも払うかのように手を振る。
その時大人びた彼女には些か似合っていない、
髪に結ばれた子供っぽい赤いリボンが揺れた。
「…ここからは私の独白だが」
と前置きし、アリスは語り始める。
「…ノワール…あいつは、この世界の狂いなんて
何も分からない、哀れな赤ずきんさ。
ただ私をお姉ちゃんと慕い、
〔アリスおねーちゃん〕が正義だと思っている。
…皮肉なことだ。私は正義ではないのだからな」
アリスは最後、自虐的に笑う。
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