「…ああ。私も、〔忘れられた〕不思議の国の アリスだ」 アリスは太刀を鞘に納め、真っ直ぐに相手を 見据える。 『そうだよー!わたしたちも、 〔わすれられた〕んだよ!』 赤ずきんは無邪気に、子供らしく笑う。 「お前は、何故旅をする? 【災厄の乙女】パンドラを止めるためにか?」 アリスはまた、相手に問い掛ける。