ビギナーさん 2019-05-25 19:18:04 |
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「……犬っころ?」
(仕事も終わり、明日は休み。少し遅くに晩酌でもしようかと思い立つが、冷蔵庫のビールを切らしていた事を思い出し。ならばそれのついでに食材の買い出しもと、車に乗り込んで街中の店まで走り。少々多めに買い物をしたその帰り道、走らせている車から見慣れた姿が視界を掠めた気がしてブレーキを踏み。サイドも引いて止まった其処は公園の入り口傍、車止めの柵に座って俯くその姿は紛れも無く上司の姿で。…何してんだ。そんな意味を籠めて開けた窓から呼び掛け、それに反応して上がった視線と己の目が交わった瞬間、ぼろぼろと目尻から雫を零し始めたその顔に面食らい。少しばかり慌てて車を降り傍へと駆け寄れば、今度は声まで溢れ出した目の前の青年に数秒程狼狽え。だが直ぐ様己の名を呼ぶ滲んだ声に平静を取り戻し、一先ず眼前まで伸ばされた片手を自身の両手で掴んで、視線同士を確りと合わせながら、首を縦か横に振るだけで答えられる簡単な問答を幾つかやり取りし。その後、共に車へ乗って己の自宅であるマンションへ向かい)
「…少しは落ち着いたか?…おう、そうか。んじゃ、俺もちっと一服してくっからな」
(あるマンションの一室の、リビングに設置したソファーに座らせた青年にホットミルクの入ったカップを差し出し。自分の問いに小さく頷き、カップを受け取る様を見て、ふっと短く息を吐き出した後煙草とライターを片手にベランダへと歩み。此処と向こうを繋ぐ硝子張りの引き戸を隙間無く閉じ、取り出した煙草の一本を咥えて火を付けて。次いでそのまま紫煙を揺らしつつ、上着のポケットにある携帯を手にすると、相手の名の下に記録してある番号に電話を掛け)
(/いやもう、どんどんキスしててほしいですね。まあその内、「何でもキスで許されると思ってんじゃねぇぞ」とかって頬つねられる可能性もありますがね(笑)お、いいですね。では争いの際に囮になってもらいましょうかね(笑)まあ…でもいずれは何とかなるでしょうから…(笑)ふふ、何とも色っぽい位置ですねぇ。テッドは…案外首の後ろとか腕の内側とか、恋人でも見辛い位置にしれっと付けて言わなそうです(笑)それではテッドの方に引き取らせてもらいます。ちょっと遠くに買い物に来たばっかりにまた災難に遭ってますね、彼…(笑))
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