マフィアなわんこの非日常的日常！【創作なり／一対一募集】

……そう、だね。自分で持ってたら、いいのに
（箪笥の目の前へとしゃがみ込み、その持ち手の一つへ指を掛けた直ぐ後、自ら切った言葉へ返ってくる答えに手は止まり。自分の大事な物を、相手に預ける。何でもない調子で相手から流される話の、その彼の行動がまるで相手へのマーキングのように思え、同時にそれが自分にとって妙に、そして酷く不愉快で。湧き上がる感情に丁度相手と反対側を向く顔を深く顰めて自分の手元を睨み付け、それでも返事をせねばと開いた口から出て来た声は、強く抑えても消しきれない苛立ちが混じって低くなり。それから気分を少しでも切り替えんと手当ての痕が残る額に片手の平を押し付け、顔に寄る皺を伸ばすようにぐりぐりと其処を擦った後、唇を固く結んで黙り込んだまま相手の衣類を袋へ詰め始めて）

…あ、これ。俺が選んだやつ。…そういや、俺もノア兄ちゃんに選んでもらった服、あんまり着てないなぁ
（時間にしてほんの五分程度、ふと見覚えのある服に行き着いて思わず声を零し。いつぞや己が選んだその服は他よりも綺麗に畳まれた上、やや奥まった場に置かれていて、随分大切にされているのだと解り。その事に胸に残る不快な燻りは幾らか治まり、代わりに嬉しさの滲む独り言と共に口元を弛めつつ、それをそっと慎重に持ち上げて。次いで相手の方を振り返れば、少々ばかりだが明るさが戻った柔らかな表情と声音で誘いを持ちかけ）

ねぇ、ノア兄ちゃん。今度休みが重なったら、また一緒にどっか出掛けない？ちょっとおしゃれしてさ、前みたいに映画とか、買い物とか



（／確かに、不満でぶっくり膨れてそうですね。まあ、ビティスも足りないって感じてくれば「頭撫でて」「抱き締めて」「キスして」って自分から愛されに行くでしょうけどね(笑)そうそう…熟知してるからこそ焦らしたり、イイ所ばかり攻めたりって出来るんですよねぇ(笑)…ついでにその飛び蹴りでレナード気絶させて、ビティスに踏ん付けてもらいますがね。服は…そうですね、シャツのボタンが上三つくらいは外れて、裾も腹がちらっと見えるくらいには…(笑)ですねぇ…服が乱れた姿思い出してソワソワするし、知らない匂いがすれば苛々するしで、つい避けて…ってなれば自然ですね。で、決定的に濃い誰かの匂いがした日（ノアさんが誰かと会った日）に爆発…という感じでしょうか(笑)ビティス、いまいち納得いってませんね…嫉妬心全開です(笑)ううん…無自覚って恐ろしい…余計に厄介です(笑)ふふ、それだけ大事にされていたらビティスも相当嬉しいかと(笑)）