マフィアなわんこの非日常的日常！【創作なり／一対一募集】

（相手の腕を緩く捕らえつつ、形にしなければいけない建前と、隠したい本音が喉でぶつかり合い言葉の出せなくなった唇を無意味に開閉し。だがふと聞こえた寂しいという声に、はっとしたように顔を上げ相手の方を見るが、一歩後ろを歩く己にその面持ちまでは見えず。直ぐに修正されたそれに言い間違いだったかと、また感情も視線も沈んで。それからも続いていく引っ越しの話題に胸の奥に押し込んだ執着は徐々に膨れ、やがては閉じた筈の蓋に亀裂を入れて。その隙間から零れ始めた感情は腕を掴むだけでは足りないと喚き、それに従った両手が立ち止まる相手を背中側から強く抱き込んで）

…っ、……やだ。出ていかないで。どこにも行かないで。ノア兄ちゃんが居ないと寂しい。ずっと一緒が良い。俺、ノア兄ちゃんが居なくなった此処に帰りたくない。この部屋で一人になりたくない。…ノア兄ちゃんは俺だけのものじゃないんだから、どうしようもないワガママ言ってるのは解ってるけど…俺、俺っ…
（ぽつり、と雨の一粒目が地に落ちるように最初は静かに、その後は洪水を思わせる勢いで次々と想いが言葉として溢れ出し。それらは支離滅裂で、自分でも子供みたいだと頭の隅で何処か冷静に思いながら、それでも一度溢れた声はもう自らの意思でさえ抑えられず。…相手は今どんな顔だろう。やっぱり、困っているだろうか。何て返されるだろう。巡る思考に最早相手の表情を見るのも怖くて、目の前の自分より大きな背に額をぐっと押し付け、けれども今捕まえたその身を離す気は無く、むしろ相手の息が詰まりそうな程更に強く抱き締め。言葉全てが出尽くしたその最後の最後、きっとこれは叶わないと声を震わせつつも、一番の願望をはっきりと形にして）

ノア兄に、ずっと此処に居て欲しい…っ



（／まあそうですね。ふふ、それで「寂しいならちゃんと言って」って躾を受ける事になるんでしょうねぇ(笑)思春期なら仕方無いですねぇ。あんまり構うと「ちょっと放って置いてよ」とか困り顔で言われてしまいそうです(笑)友達からからかわれる事請け合いですね(笑)はい(笑)お互いに「大切にしたい」「幸せにしたい」っていう気持ちが基盤にある甘ぁい依存ですからね。悪い方向には絶対いかないかと(笑)ビティスの方ももう感情全部ぶちまけてしまってるのでお相子ですよ(笑)ふふ、そうですねぇ(笑)）