ビギナーさん 2019-05-25 19:18:04 |
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「どれ…うわ、凄ぇ値段。…安物が良いとは言わねぇが、あんまり高いのも考えものだと思うぜ。手癖の悪い奴に目を付けられるかもしれねぇし」
(上着のポケットに両手を突っ込んだ状態で、たまに通る人の姿を何気なく目で追いながら相手と並んでデパート内を歩き、漸く一つの店に留まった足に自身も歩みを止め。相手の視線の先にある品物の一つを視界に入れた瞬間、その値段に顔を思い切り顰めてぽつりと独り言を洩らし。次いで贈り物の物色に夢中な相手の横顔へそのままの表情で視線を向け、呆れか戸惑いか複雑な色味を帯びた淀み混じりの調子で忠告して。その直後自分達へ声を掛けてきた店員に顔を上げ、セールストークを始めかけた彼の言葉を遮って如何にも鬱陶しげな態度で追い払い。暫し黙って相手の選ぶ様を眺めつつ、時折此方に近付こうとする他の店員に睨みに似た目付きで制していたが、やがて深々とした溜息を吐いて口を開き)
「……ちっと口出しさせてもらうが、犬っころを連想するデザインの物なんかはどうだ?例えば…ほら、この蝶のヤツとか、こっちの緑のヤツとか。こういうのなら普段から身に付けていられるだろうしよ」
(断りの言葉をクッションに、やる気の無い気怠げな助言を発すると共に相手が見る先にあるガラスケースに収まるアクセサリーへ目を向け、ポケットから出した片手の人差し指でまず蝶の柄が一つだけ刻まれた、平べったいリング型をしたシンプルな銀のイヤーカフスをケース越しに示し。次にその近くにある緑色の小さな石が中央に嵌まった金属製の細く黒いバングルも指差して言葉を続け、改めて相手に尋ねるような目線をやり)
(/ええ、命狙われる事とか割と日常的にありますからね(笑)何分、自宅で待たされた分の反動がありますので(笑)最早友人に贈る額では無い辺り、既にヤバイと思います(笑)テッドも思わず苦言を呈しております。ノアさん、行き過ぎもいけませんよ(笑)
テッドが提示してるイヤーカフスなんですが、あの…耳の上の部分に付けるタイプの小さいアレです。伝わって下さい(笑))
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