ビギナーさん 2019-05-25 19:18:04 |
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「…あ?何でガーターなんか……」
(年下の、当時はもっと少年然とした幼い出で立ちだった隊長に拾われてから四年余り。何度も何度も振り回されて、苛立って、頭を痛めて、それでもどうにも放っておけない彼が迎えたこの日。遠くで祝うだけで良かったものを、酔った部下達の悪乗りで主役達の前まで引っ張り出され、挙げ句には自身の恋人まで呼ばれて。口を塞がれた上司がもごもごと何か言うその合間に、言葉巧みに恋人が何かを手渡されたのを視界に捉え、そちらへと目を遣り。その手にあったのは、一般には花嫁が付ける装飾品で、淡い青色のそれに怪訝に目を眇め。サムシングブルー、ブーケトス、余興…その物を渡す意味を幾つか浮かべたその後で、思い至った結論に一度息を詰まらせ)
「なん、この、ノア……っ」
…テッド、俺のも要る?
(本来は新郎の口で外したそれを未婚の男へ投げる、所謂ガータートスの意を示した事に気付いて、思わず拳を握る為に塞いでいた手を離し。しかし集まる部下達の視線を背に感じている事もあり、大声を出せない苛立ちに震えていた所へ、駄目押しとばかりに上司の声が続き。そのにやつく顔に我慢の沸点を越し、普段の叱りに似た手刀を彼の脳天へ無言で強めに叩き込んだ後、有無も言わさずドルフの腕を掴んで客席へと大股で退き)
…次はテッドとアドルフの結婚式に出たいなあ
(普段は顰めっ面一辺倒のテッドが、微笑みや怒りに赤い顔などと解りやすく表情を変える様を揶揄すれば、いつもは説教と共に為されるそれが旋毛に当たり。あえて避けず直撃を甘んじた後は、強引に恋人の腕を引いていくのを見送りつつ、手渡した相手のガーターに乗せたその願望をにまにまと呟き。それから繋いだままにしていた手の甲に、今度は緩く食むような口付けを添わせた次、ここ幾日かは式の準備の多忙さにご無沙汰だった夜の重なりへの欲を、上目にした視線に滲ませ。続けて少し低く潜めた声でも欲を表した後、もう一方の手で相手の頬に、つうっと五指を滑らせ)
ねぇ、ノア兄ちゃん。……披露宴が終わったら、初夜だね
(/ええ、それで「お前らのがうっかり移っただけだ!」って、無自覚に影響受けてる事口走って自爆してそうですし、言われた側はそれで滅茶苦茶笑ってそうです(笑)ふふ、そしたら「じゃあ、行かない代わりにもう少しお仕事させてくれる?」って上目遣いのリアム君にキスしながらちゃっかり要求してそうです……でしょうねえ。リアム君の足腰がガックガクになる程抱いちゃったのを誤魔化しつつも、ビティス達には看破されて顔真っ赤にしてるでしょうね(笑)そしたらあからさまにビティスが拗ねて、「今度っていつだよ」なんてノアさんに膨れっ面で迫っていくでしょうね(笑)そりゃあもう物凄く平和に笑いが起きてるでしょうね。そのノアさんの表情でサプライズに気付いたビティスが、「ノア兄ちゃんだけサプライズずるーい」なんて、まあにっこにこの何一つ怒ってもない幸せな笑顔で抱きついてそうです(笑))
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