ビギナーさん 2019-05-25 19:18:04 |
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(行儀悪くもテーブルに肘を突いてフライを一切れ口にしつつ、考え始めて幾つも呼び名の候補を挙げる彼の声を、右から左へ聞き流して。また別のグラスに注いだ白ワインを喉に通し、再度持ったフォークで別の肴を狙った瞬間、此方に向いたその渾名に手元が狂い。がちん、とフォークの先が皿に強く当たるのと同時、一瞬で心臓を絞り潰したそれに、ずっと逸らしたまま伏せていた目も反射的に上がり、眉間の皺すら忘れて彼へと釘付けになり)
「っ、……それ、は、どこぞの熊人形の名だろうが。却下だ、却下。さっきの……ティード、とかでいいだろ」
(全ての動きを止めて数秒、絡み合う視線に今更気付いて、また直ぐ様それを顔ごと手元に逃がし、眉根も再び寄せ。…今の組織に来てから四年程、呼ばれなかった、否、誰にも呼ばせなかったその渾名。蓋をした心の奥底、乾かぬ傷に彼の声が触れた動揺を、理性が酒に薄れた身で露骨な程表してしまった事に、小さく舌を打ち。それから漸く発した声は些か不自然な始まりで、だが少しずつ不機嫌そうな不満の声音にそれを隠していき、その最後には適当な理由付けの下、耳に残っていた別の案を彼に薦めて)
(/そしたら「俺を抱く時、ノアも撮っていいから」ってちょっと強引に話を完結させて、求められるまま食べちゃうでしょうねぇ……ふふ、それに加えて、ビティスがちょっとしたお誘いでも反応しちゃうものだから、抱かれる側からどんどん抜け出せなくなっているのでしょうね(笑)ええ…それで時々それを眺めながら、「確かにこんな綺麗なリアムは誰にも見せたくないな」なんて写真撮る前の話でリアム君を揶揄して戯れてそうです(笑)色々言い訳してないと、恋心を認めてしまう事になりますからね……ふふ、有り難うございます。テッド、思い切り動揺してますので、更に突っついてやって下さいませ(笑))
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