ビギナーさん 2019-05-25 19:18:04 |
通報 |
(父と母にまだ伝えたい事があって、しかし雫が声を滲ませて。もどかしげに小さく唸りつつ、頬や目尻を袖口で拭っていたが、ふと腰に添った手にそれを止め。顔を隣に居る相手に向け、姿を認識して漸く、抱き寄せられたのだと理解し、その温もりを頼って頭をそっと恋人に凭れさせて。そのまま視線を伏せ、相手が墓前へ語る言葉を遮らずに聞いている最中、己に回された手の震えに気が付いて)
…お父さん、お母さん。俺、今度こそ、俺の大事なもの全部、一生懸けて守ってみせるよ。それで、目一杯、誰よりも…お母さん達が羨ましくなるくらい、二人で幸せになるから。だから…
(謝罪と誓いが途切れた頃、抱く力さえ強まっていく恋人の手を、腰に回った上から、手の甲を包む形で弛く握り。それから上げた眼差しで両親の名を改めて見据え、相手の言葉の上に、更に己の覚悟と新しい約束を、凛と芯の通った声音で重ねて。そこから先、また何か紡ごうとして、だがどの言葉も合わずに沈黙した数秒後、不意に強い向かい風が襲って。その風に、植わった花の欠片がふわりと舞い上がった光景を最後に、一度固く目を閉じ)
っ、ん…くすぐったい
(陽光が瞼を透かすだけで、何も見えなくなったその中、風に吹かれて露になった額に何か軽く柔いものが触れて。思わず洩れた呟きの後、視界を開け、空いている手を額に伸ばせば、丁度落ちてきた花弁が二つ、掌に収まって。やや大きめの、桃色をしたそれは紛れも無く、両親の墓を彩っていた花の一部で、その事にはっとした顔付きで墓標へと視線を上げ。…この風と花弁はきっと只の偶然で、今考える事は下らない思い込みで、馬鹿げた妄想で。けれども、この花びらが父と母からのキスみたいだ、なんて一度感じてしまえば、これで相手との仲を二人に認められたような気がして、喜びと仄かな切なさに引いた筈の雫が目尻にあっという間に溜まって。思わず傍の相手の肩に埋め、土砂降りの雨が如くぼろぼろと溢れる涙を隠しながら、自らに呆れて苦さの混じった細い声をぽつりと落とし)
……俺、今日、泣いてばっかりだ
(/ええ。それで愛し愛され大満足したお陰で、つやっつやになったビティスがまた元気にお仕事こなしていくのでしょうね…(笑)二人のキスが基本深くある以上、仕方ないですね。逆にテッド達は、深くなる方が少なそうな感じもしますね……ええ、なので大人しくビティスに蕩かされててもらいましょう(笑)あんまり士気か下がったりするのは、レイフさんの本意ではないですからね…あくまでも、笑って済ませられるくらいの範囲に収まるようにしてくれますよ…まあ、恐らくは(笑))
トピック検索 |