ビギナーさん 2019-05-25 19:18:04 |
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…きれい
(髪を軽く乱されて催促が宥められ、それに急かす仕草こそ止めたものの、表情は尚更に弛んでいって。それから暫し歩いて、辿り着いたのは墓達が区切られて並ぶ美しい霊園で。初めて来る場への物珍しさに辺りをゆっくりと見回しながら、相手に手を引かれ、整えられたレンガ道を進んでいった先、立ち止まって見えたものに、はっと息を飲み。…母の名、父の名、各々が刻まれる二つの墓石と、それらに寄り添うように咲く花達。それと木陰からほんの少し注いだ陽光がきらきらと反射するその光景に、些か場違いに洩れた言葉と共に、僅かな間見惚れて。だが、直ぐ様目的を思い出せば、それまで絡めていた指をそろりと解いて、二人の墓標に近付き)
…お父さん、お母さん。すごく、すごーく遅くなったけど……やっと、会いに来れたよ。これも…お父さん達が好きな花も、一緒に持ってきた
(すぐ目の前、墓石に触れられる二歩程前でしゃがみ、片膝を地に付いて。場の静かさを崩さない程の、けれども二人の元を漸く訪れられた喜びを隠しもしない声で、物言わぬ二人に呼び掛けて。少々のばつの悪さが覗く苦笑いの後、両手に抱え直した花束を、そっと慎重に二人の前へと置いて、石に刻まれた名に暖かな眼差しを向け)
……何から、話そうかな。俺ね、話したい事、いっぱいあるんだ。あの日の後、俺を拾ってくれた人の事も、今、俺と一緒に居てくれる仲間の事も…それに…
(一つ息を吸う間を空け、再び紡いだのは迷う言葉。二人に伝えたい事は山より多く、だからこそ最初の話に惑って、ただその悩みをぽつぽつと吐き出して。その内に思い出していく、幼少から今までの走馬灯のような記憶の羅列と、その記憶と紐付き湧き上がっていく想いが、ぎゅうっと胸を強く締めて)
…それに、大好きな人と、もうすぐ結婚する事も。いっぱい、いっぱい…お話、したいんだ。今日だけじゃ、足りないくらい……っ
(仄かな寂しさと悲しさ、拭いきれない悔しさ。そして、それらが溶け込んで複雑にしていく嬉しさ。もう何れともつかない感情は徐々に昂って、それは不思議と心地悪くはないのに、意思に反して目元にはじわりと熱が溜まり。それはやがて雫に姿を変えて頬を流れ、唇を湿らせ、それでも尚何とか繋ぐ言葉さえ濡らして途切れさせてしまい)
(/ええ。お昼まではノアさんからキスしてて、夕方くらいからはビティスがノアさん引き寄せてキスする事が多くなって、夜には…ですね。ノアさんには、またの機会まで暫く抱かれてもらいましょう(笑)二人的には凄く幸せでしょうからね、Dキス。お互いすっかり虜になっちゃってるようですし…ノアさんとしては、もう少し抱く側の比率を増やしたい所でしょうが、まあそこは諦めてもらうしかないでしょうね(笑)確信犯で愉快犯ですね……そこはレイフさんの気分と天運に身を任せるしか無いですね、もう(笑))
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