ビギナーさん 2019-05-25 19:18:04 |
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(相手に同意を貰い、共に入った花屋の店員に挨拶を受けつつ、じっくりと取り取りの花達と向き合って。その眉間には珍しく皺が少し寄って、首を傾げると同時に小さく唸りも洩らし、悩むというよりも記憶をまさぐるような仕草を示し。そのまま花屋を一周した後、漸く顰めっ面を解いて、とある一種の花を指差して)
……あ、この花。これを、えっと、確か……十二本。そう、それと…この白くて小さい花も、一緒に
(伸ばした人差し指の先にあるのは、墓参りに相応しい白百合ではなく、それとは真逆の赤いチューリップ。やっと指先に捕まえた十年以上も前の追憶を頼る為にか、目にも鮮やかな色をしたその花を店員に注文する言葉は些か辿々しく、自らに確かめる調子も含んで。だが、ほんの少しの間を置いて、完成した物を手渡された瞬間、朧気な想い出の靄は一気に晴れて)
…うん。これだ。これが良い
(片腕に抱えた包装の中の、真っ赤なチューリップと、それに添う霞草を見詰め、一人納得した様子で頷き。…思い出したのは、年に一度、自分の家族だけで行われていた恒例行事。これを家に飾る日、父も母も蕩けそうな程幸せに笑っていた想い出。今日はきっとその日ではなく、けれどもこれ以上のものは思い付かず、想い出ごとその花束をそっと抱き締め。それから、親に褒められる子供にも似た、すっかり頬の弛んだ顔を相手に向けて、満足げに一つ報告をして)
これならきっと、お母さんもお父さんも笑ってくれると思う
(/その辺はお互い様でしょうね。…まあ、ビティスも抱かれた後は普段以上に甘えたになるでしょうからね。そもそも「どこも行かないで」「一緒に居て」って、力の入らない身体でノアさんに抱き付いておねだりしてそうです(笑)ふふ、ですねぇ……そこはもう嬉々として口移しするでしょうね。なんならたまにDキスのおまけ付きで(笑)ですねぇ…それでレオ君叱っちゃうと、諸々バレそうですしね。もうレイフさんが直接部下を嗜めるくらいしか部下達の鎮まる道はなさそうですが…その状況すら楽しんでそうな気もします(笑))
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