ビギナーさん 2019-05-25 19:18:04 |
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(相手と手を繋ぎ共に歩む道は、当時の歩幅と違っても足に馴染みきったもので、幼い頃の思い出に浸りながらでも生家まで迷う事無く辿り着き。立ち止まったドアの前、ふと名を呼ばれてそちらへと目を向ければ、この家の物だろう鍵が眼前に差し出されて。言葉にはせずとも、その行動の意図は容易く読めて、此方もはっきりとは声に出さずに、だが確と頷いてそれを受け取り)
た、っ……久しぶり、だね。…部屋、見て回ろっか
(一瞬の逡巡の後、ドアに鍵を差し込み回して、錠が外れる硬い音を確かに聞いてから、ゆっくりとノブを持って扉を引き。開いた先、在るのは当然覚えのある間取りで、無意識と開いた口から転び出そうになった帰宅の挨拶を、寸での所で飲み込み、それからまた、今度は意識を喉や口にきちんと向けて言葉を紡ぎ。屋内に入ってすぐ、その左側にあるリビングに続くドアを一度視界に見止め、だが最後に両親と過ごした団欒の場であったそちらにはまだ足を向けず、反対の方向へと絡めた手を緩やかに引っ張り。まずは母の好きな蝶々模様の物で彩られていたダイニングとキッチン、次に読書家であった父の書斎、心細い夜に訪ねた両親の寝室…温度の無い空っぽの家からは、もう本のインクの匂いも、母の作る料理の匂いもせず、帰りたいと騒いだ心に、此処は過去のものなのだと教えるには充分過ぎる程で)
……うん。うん、大丈夫。俺、ちゃんと、戻れる。…帰れる
(階段を登って二階、かつての自室まで至り、残すは一階のリビングのみとなった所で漸く足を止め、一つ息を吐き出して。それから相手の元自宅から此処を見た時よりも随分と落ち着いた感情に、一人納得したような、それでいて自らに言い聞かせるような呟きを零し。だが同時に、覚えてしまう寂しさに身体が冷えていく気がして、視線を斜め下に伏せながら握り合う手の力を少し強めては、温もりを欲して相手に身を寄せ)
(/「もっと」って開けた口に、甘い蜂蜜を沢山口移ししながらベッドに閉じ込めちゃう事でしょうねぇ(笑)揶揄遮って惚気るし、そのまま二人の世界に入っていちゃつくまでがワンセットですね、二人の場合は…それでそれがその内、「待って」とか「もう無理」ってノアさんが言っても、ビティスが満足するまで止めてもらえなくなるようになるのでしょうね(笑)それで散々怒られても、「何なら君達も行ってくるといい」って、しれっと旅行第二弾の提案してきそうです(笑))
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