ビギナーさん 2019-05-25 19:18:04 |
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(己を宥めるように髪へ添えられた手にほんの少し力が抜けて、だが友の声が聞こえ、更に近付く気配に気付いた瞬間、ぶり返す羞恥に顔を余計に隠して。しかし友を阻止した相手が暴露した秘密と、笑う声や慌てる声に、顔を上げずともやり取りの光景が浮かんで、それに弛んだ気から生まれた余裕に、表情を隠したまま小さく肩を震わせて笑い)
……うん、もう大丈夫。通帳の方も、確認しないとね
(羞恥も笑いも治まった頃、漸く相手に縋りついていた身を起こし、まだ赤い目元に僅かに残った雫を袖で拭って。次いで随分すっきりと晴れた顔付きで、相手や友、相手の両親に向き合った後、アルバムの隣に置いていた通帳に手を伸ばし。両手で持ったそれを開いてみれば、こつこつと積み上げられたのであろう形跡のある学費用の貯金と、一息に纏められたらしい保険や遺産が数字として其処に刻まれ、その終わりに記された金額は、少なくとも己が今持つ貯金の桁が増えるであろう程で。その多さに思わず瞬きを繰り返す目を白黒させながら、終わりの後もぱらぱらと頁を捲っていくと、最後のメモ欄に何か書かれているのを見付けて)
…ふ、ははっ。お母さんらしいなぁ
(このお金は、ビティスの欲しいものの為に使いなさい。私はいつだってビティスを応援してます。そんな、柔らかそうで、優しい母の字。ハートマークの添えられたメッセージに思わず噴き出したのは、懐古の伴う可笑しさの所為で。…おおらかで、朗らかで、思い立ったら即行動で。そんな奔放な母に純朴で篤実な父はいつも振り回されていて、でも父も母も、自分もいつも笑顔で。明確に取り出せた、事件以前の想い出にまた目の奥が熱くなって、けれども滲んだそれが雫になる前に、緩やかな瞬きで隠し。それから困ったように眉を下げ、しかし目元は嬉しそうに細めながら、冗談めかした穏やかな色で、誰にともなく言葉を落として)
欲しいもの、って……何かあったかな。…すぐには、思い付かないなぁ
(/何なら手に垂れたアイスの水滴とかも「勿体無い」って舐め取ってそうですね…お互いがお腹いっぱい(意味深)になるまでずっとおかわりコースでしょうね…(笑)大事な人をおいそれとは作れないでしょうからね…それでまた暫く暗転した後で、「こういうの、俺に履いて欲しかったりはしないの?」って脱がせた下着を片手で弄んで、にやにやしながら反応窺ってそうです(笑)「なら、ちゃんと見て」って今度は甘えるようにキスしてノアさんを翻弄していく事でしょうね…まあでも、レイフさん何だかんだ表社会の常識は弁えてる所あるので、料理は兎も角プレゼントの規模は抑えてくれる、かも…金額の保証は出来ませんが…(笑))
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