ビギナーさん 2019-05-25 19:18:04 |
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う、ううん、別に……その、ちょっと、びっくりしただけ。…大丈夫、だから
(後でと言いながらもアルバムからは目を逸らして、それでもそれを乗せた膝上にはその存在の重さを感じ、視界の奥は暗く染まって。だが、その身体や髪を撫でる手に、一瞬忘れていた呼吸を思い出し、目の前の光景も、遠ざかった音もまた感知出来て。幾らかの落ち着きを取り戻したその口で、謝る彼女へやんわりと言葉を返した後、団欒での食事を再開して)
…じゃあ、開くよ
(障りの無い会話で食事を終え、片付けられていく皿達を見送った後、渡されたそれらを手にソファーへと移動し。通帳は一先ず置いて、再び持ち上げたアルバムの表紙を一度の深呼吸と共に見詰めてから、自らに聞かせるように宣言し。それから一頁目をそっと慎重に捲れば、ベビーベッドに寝かされた赤ん坊の自分の写真と、初めて我が家に帰った日、と日付と共に隣に添えられたメモが最初に目に入り。次いで掴まり立ちが出来た、好きな玩具はこれ、幼稚園の帽子がお気に入り…一つ一つの写真に丁寧に書かれた一言に、徐々に記憶も蘇り始め。そんな暖かな写真達の中、時折小さな自分と共に映る、己とよく似た面立ちの栗毛色の髪の女性や、黒い髪をした真面目そうな眼鏡の男性が自身の両親である事も改めて認識して、同時に跳ねた心臓に息を飲み込んで)
…………懐かしい、ね
(ぽつりと告げた言葉に嘘は無く、それらに確かな懐古を感じていて、しかし何処か他人事のような奇妙な剥離感も覚え、表情には困り顔に似た複雑な色が浮かび。それでも重い指先で想い出を捲っていく度、少しずつ、けれども確実に近付き見え始めたあの事件の記憶に、徐々に速度を上げていく鼓動が耳許にも響いて。…ずっと目を逸らしたままじゃ、駄目だ。向き合え、と鼓舞する頭とは裏腹に、頁を掴んだ手は冷えて微かに震え、顔も身体も強張ってしまうのが自覚出来て。思わず俯いて隠したその唇から細く息を吐き出した後、弱く小さな声で詫びを紡いで)
っ……ごめん。ちょっと、待って
(/普段は年下わんこですけど、抱く時は雄の顔になるのがビティスですからね。そう言ってくれるのが堪らなくて、顔弛みっぱなしで引っ付いてそうですね、ビティス(笑)そうして部隊に染まっていくのでしょうね…そんなのもう、誰も使ってない、滅多に人の寄り付かない部屋に連れ込むに決まってるじゃないですか。「此処なら良いだろ?」って…(笑)それで段々に罪悪感と遠慮が無くなっていくのでしょうね。最終的に「これはダメ、ってなったら直ぐ言ってね」ってビティスから条件出して終わりになりそうです(笑)一先ず周りに内緒、って感じで付き合ってるだけですものね…(笑)何なら了承を得た瞬間ばっちり撮ってそうですしね…ふふ、共通の話題さえあれば何とかなりそうですものね(笑))
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