ビギナーさん 2019-05-25 19:18:04 |
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「…そうだな、教えろってんなら言っておくか。俺が蹴っ飛ばした屑は、アンタの身内に絡んでたよ」
(一先ずは此方の話に乗り、歩を出した彼の誘導に合わせ、賑やかな大通りをゆっくりと進み。暫しそのままお互いの靴音だけを雑踏に響かせていたが、ふいと腕の一方に微かな抵抗を感じて、正面に向いていた視線を袖口へと向け。彼の指が服を捕らえているのを視認すると同時、耳に入る彼の願いに、元より険しい表情を更に顰め。そこから十歩程までの間は黙り込んだままで、しかし深い溜息を吐き出した後、呆れたような、諦めたような、何処か投げやりにも聞こえる音でその願いに応えて)
「でもな、それは偶然起きた事で、それに関わったのは俺だ。…アンタの責なんざ何処にも無ぇ。変な気ぃ使って、勝手に背負い込むんじゃねぇよ」
(先の情報を補足して直ぐ、彼が口を挟むより先に、一つ一つ丁寧に区切りを付けてその願いの理由を否定して。苛立ちがほんのりと滲んで乱暴な言葉で、彼が抱えんとする重石を奪い取りつつ、空いている片手をそちらへ伸ばし、その短い茶髪から覗くこめかみを指で弾き。ぺちん、と己の指先と彼の肌とが当たって鳴らす間抜けた音を最後の咎めに、その手を引いてまた口を閉じ、目も大通りの景色へ戻した数秒後。もう一度だけ、今度は低くも棘の無い、僅かに柔らかな声で互いが持つ感情への落とし所を提案して)
「……ま、どうしても心地が悪ぃってんなら、何か適当なもんで埋め合わせすりゃいい」
(/そしたらちょっと照れたように笑って、「ズルくていいから、愛されて」って改めてキスしてから、目一杯優しく暗転…でしょうねぇ(笑)その点、ノアさんは存外奥手でしたものね…元の関係性の違いもあるでしょうが(笑)ええ、そしてその日は、煽られた分いつもよりちょっと長めに暗転してるかと(笑)良いですね、やりましょうか。場面転換としては、傷痕キスの暗転直後になりそうですかね?)
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