ビギナーさん 2019-05-25 19:18:04 |
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(真っ暗な中で唇を噛み締め、溢れかけた雫はシーツに押し付け、感情に流されまいとじっと蹲る中、不意にドアの開く音が響いて。そのまま近付く足音に意識は向き、警戒に身が強張った直後、己の名を呼ぶ相手の声と、丸めた背に感じた重さに身が微かに跳ねて疎み。何で此処に、と疑問が膨れ、だが更に続いた詫びを理解した瞬間それも吹き飛び)
っ……何で、ノア兄が謝るの。…俺が悪いのに。ノア兄の話も聞かないで、嫌いなんて言って、突き飛ばした、俺が…!
(喉に詰まった音が一瞬の息苦しさを生んで、それでも何とか吸い込んだ空気でそれを幾らか飲み込み。未だ顔も見せずにぽつりと零した呟きは、家での時と変わらず怒りを含んだような低さと揺らぎが滲んで。独り言にも似たそれが徐々に声量を増して唇から落ちる度、再び火の点き始めた感情は、衝動的に背にある手から逃れんと身体を突き動かし、藻掻いて、ほんの少しの距離を置いてベッドに座る形に体勢が変化して)
怒らせてごめん、なんて違う!…怖いとか、悲しいとか、痛いとか、怒ったとか…あの瞬間に思った事をそのまま伝えてよ。俺、ちゃんと受け止めて、その全部に謝るから、だから……っ
(身体ごと向き合わせた顔は再燃した感情の昂りで染まり、眉も思い切り寄せられて。上がった勢いのまま飛び出した詫びへの否定を相手に叩き付け、続けて交わった視線が潤んでいくのを顔を伏せて隠し。次いでまた訥々と、時折しゃくってしまう息に阻まれながら、告げるそれは己の願望とエゴで。けれども一度紡ぎ始めてしまえばもう止められず、その自らの幼稚さへの憤りと悔しさに身には力が籠り、触れるシーツを強く握り締め。そうして浮かぶまま口を通して投げていく想いは次第に感情に追い付けなくなり、多くの言葉が形を失った代わりに、狭まった喉から、きゅう、ともどかしげな切ない音だけが洩れ。そこからは何を言う事も出来なくなって、只俯いた先の己の手元を睨み付け)
(/ふふ、良いですねぇ。ドルフ君に味見させた直後に、そのまま無意識に自分も同じスプーンで味見して、動揺するドルフ君に「どうした?」って訊いちゃってほしいですね(笑)惚気が始まった瞬間いつも通り「言わせねぇよ」っておでこ叩いて、お礼の菓子折を押し付けていくかと(笑)ふふ、それならこの日の内はちょっとのんびりいちゃいちゃして眠って、翌日何かのタイミング(おはようのDキスあたりとか)でお互いにスイッチ入った時にノアさんを食べちゃいましょうか(笑))
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