ビギナーさん 2019-05-25 19:18:04 |
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「……別に」
(愛想の無い誘いに、ぱっと輝いた彼の顔。朝日と相俟ったその色が嫌に眩しく感じて、一見しては機嫌を損ねたように目を鋭く細め。それから顔を身ごと背け、溜息混じりの低い声で礼に素っ気無く答えた後、皿を運んだ時よりも些か早足にキッチンの方へ進み。また慣れた手付きで小さなケトルに水を入れ、それを熱する合間にフィルターやサーバー等を準備し。今更迷う事も無い手にて珈琲を淹れ、少し温めておいたソーサー付きのカップ二つにそれを注いで、それを両手に再びリビングに戻り)
「…ほら」
(目線はテーブル上の中程辺り、それでも一言声を掛けてからカップの片方を彼の皿の隣に置いて。自身が準備した皿の一方の前に座り、彼も席に着いたのを確認してから目の前の食事に手を伸ばし。事前に半分に切っていたパンの上に具材を乗せ、それを指で運んだ先の口を小さく開き、具材を零さぬよう慎重に、端を齧る程度の量を噛み切って口内に送り。ちまちまと鳥の啄みの如く眼前の物を胃に収めるその動作は、酒を飲む時とは正反対に丁寧で、そしてそれ故に時間が掛かり。その摘まんだパンがやっと半分になった十五分程後、食事ばかりに集中していたその口で、今度は彼を呼び)
「あー…ドルフ。さっきも昨日も、悪かったな。べたべた絡んじまって…」
(それは、思い出し蒸し返すには羞恥と気まずさが混ざり合う内容。その為にほんの少し躊躇いに声が濁って、視線は未だ僅かに弱い陽光が射すベランダの硝子に泳いで、しかしそれでも己が告げるべき詫びをゆっくりと紡いでいき。わざわざ伝えたその言葉の居た堪れなさに眉間の皺は尚一層深まり、空いていたもう片方の手で首元を掻きつつ、喉に唸りを籠らせて。その途中、半端にしたまま切れていった台詞は、再び齧り付いたパンと共に腹に飲み込んで誤魔化してしまい)
(/ええ…暫くベッドから起きられないくらい、愛に溺れてもらう事になりますね(笑)加えてビティス達からドルフ君に滅茶苦茶助言していきそうですね…ふふ、言葉とスキンシップの合わせ技で堕としちゃって下さいませ(笑)そうして真っ直ぐ言われる内、恋を自覚しそうになったら、その感情から逃げようとドルフ君を避けがちになっていくので…そしたら後は仕上げをするだけです(笑)ふふ、ではそれで。暗転明けの目覚めはどちらが先の方が良いでしょうかね…王道にビティスが先に目覚めてノアさんの寝顔を見詰めたり、キスするのも良いですけど…ノアさんが先に目を覚まして、ビティスの寝姿を眺めて撫でて、穏やかに愛でてるのも個人的には捨て難くて…(笑))
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