無 色 透 明 .　　

＿ああ"…か"、
(　ジジッ ─ ピピピピ、っと鳴るのは機械の音だろうか？聞き慣れない雑音に目が覚めるとそこは見知らぬ部屋で、戸惑いながらも横になっていた身体を起こし辺りを見渡し。此処は何処だ？確か家に帰る途中で後ろから誰かに殴られ… その先の記憶が無い。思い出そうとするとズキッとする激しい痛みが?を走り、思わず声が出そうになって気付く。… 声が上手く出ない？此処に来て何をされたかは分からないけれど、さっきまで普通に出ていた声が出なくなっていた。喉を抑えながら必死に何度も何度も声を絞り出すが、低く掠れた醜い声が部屋に響き渡るだけで普通の言葉すら話せず、助けを呼ぶ事が出来ない。いまいち状況が把握しきれないまま何とかこの部屋から脱出しようと立ち上がると今度はグニャリと視界が歪んで床に倒れ、もう何が何だか分からない状態に。そんなな時、部屋の扉が鈍い音を立てて開き見知らぬ誰かが入って来て。　)