匿名さん 2019-05-04 12:37:46 |
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お姫様の話は似たり寄ったりだからな。……白雪姫?それ読んでくれたのかなり昔だろ、何言ったかなんて覚えてねぇよ。
(どちらかと言えばお姫様の物語よりもジャックと豆の木や十五少年漂流記などの冒険譚が好きだった覚えがあり、軽く肩を竦めて見せる。あまり興味が湧かないながらもお姫様の絵本の読み聞かせを強請ったのは相手の声で語られる姫君の台詞が魅力的に思えたからだった。自分の中では今も昔も変わらず理想のお姫様は相手であることを再認識していたところ、白雪姫の話題を振られては内心どきりとしながらぶっきらぼうな口草で記憶に無いことを伝えて。「でも、まぁ、あれだな。とりあえず知らねぇ奴から貰ったりんごは食うな。胡散臭いツラした王子がキスしようとしたら全力で拒否しろ。それから__深い眠りに落ちたら、夢の中で俺の名前を呼べ。敬人を目覚めさせてやるのは俺の役目だ」思い出せないと言いつつも絵本に視線を向けながら紡ぐ言葉は幼い頃に語ったものと同じような内容で。一番最後の懇願は相手の瞳を見つめながら。頬を撫でる手に自分の手を重ね、擦り寄るようにして手の平に軽く唇の端を触れさせては、ゆっくりと落ち着いた声音で訴えかけて。それから名残惜しげに手を離すと、相手の提案に表情を輝かせて「ん、分かった。超頑張る」と頷き返し、パンよりも次回のお泊まりを楽しみにしながら苦手科目の対策を練ろうと腹に決め。飲み会での様子を聞けば微かに眉を顰めて「敬人の指が綺麗だって褒めたくなる気持ちは分かるし、寄っ掛かりたくなるのも分かる。お前はしっかりしてるから周りも安心感が湧くんだろうけどな、酒が入ると色気…じゃなくて危なっかしさが出るから、持ち帰りされねぇように注意しとけよ。…ってそれだけ。幼馴染として心配なだけだ」と一頻り喋り終えれば口を噤んでフイと視線を逸らし)
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