匿名さん 2019-05-04 12:37:46 |
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ふーん…、じゃあこれからも存分に慕ってやるよ。
(相手の心に自分との思い出が詰まっていることを喜ばしく思う反面、物心が付いていない頃のことを回顧されるのは何やら気恥ずかしく、複雑な気持ちになりながら素っ気ない相槌を打ち。声真似の源が自分の兄だと察するなり盛大に顔を顰めて見せるも、告げられた言葉を胸の内で反芻しては真剣な眼差しで相手の横顔を見据え「……俺に惚れられたら困る?」と問い掛けて。バクバクと鳴る左胸の苦しさ、心の底から知りたいと焦がれつつも、その答えは聞きたくないという相反する気持ちの間で揺れながら、一拍置いたのち口元に微かな笑みを浮かべれば「__なんてな。まぁ、お前の運転さばきは信頼してっから馬鹿言ってねぇで前に集中しとけ」と告げて、フイと顔を逸らし。流れゆく風景をぼんやり眺めながら思い馳せるのはやはり相手のことばかりで、のほほんとした雰囲気を纏いながらも肝心なところは抜かりない性分を備え、普段は掛けない眼鏡がよく似合っていておまけにこんな間近で相手の整った横顔を見つめられる位置に居たら大抵の女はイチコロだろうな、等と様々な想いを抱きつつ溜息を吐いて)
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