恋は時々、痛いけど。/ 一対一

＿＿＿ゴメン、びっくりさせて。…楽しみすぎて鼻血出すとかガキかよって感じだよな。
(相手の頬に雫が落ちるのを見て現状を把握してはカッと耳元が熱くなり、すぐさま相手の上から身体を退かして寝ていた位置に座る。処置を施して貰えば"大丈夫"と呟き自分でティッシュを鼻に当て、相手の助言通りに鼻の根元辺りを摘んで下を向き。まさか相手の表情に興奮して鼻血が出たなどと言えるはずもなく、相手に話を合わせては顔を覗き込まれるのが恥ずかしくフイと目を逸らし。「…秘密の写真、俺のスマホに送っといて。勉強の合間に敬人の寝癖見て癒されてぇから」暫くして気分が落ち着けば、ふ、と笑みを零して相手のスマホを指差し。まだ少しだけ跡が残っている相手の頬へと手を伸ばしては、親指で軽く擦りつつ「おばさんから聞いたぞ、最近残業続きだったんだってな。折角の休日なんだしゆっくり休んどけよ。適当に時間見て起こしてやるからさ」と穏やかに目を細め、相手の髪へ手の平を移動させればさらさらと梳くように撫でて)